「福島潟」について

福島潟の概要

 福島潟の基礎データ

 福島潟は、新潟市北区の東部に位置し、新潟市・新発田市・阿賀野市の3市に囲まれた約200ha(承水路を含む)の潟湖(せきこ)で、潟内は国指定鳥獣保護区であり、漁業権や鉱業権が存在しています。

 福島潟の所有者は農林水産省で、国営干拓完了後は土地改良施設として当土地改良区が同省から管理を委託されています。

 福島潟には、13本もの川が流入しており、通常時の排水は新井郷川が一手に担っていますが、大雨などの影響で福島潟の水位が一定の基準を超えた場合、福島潟放水路のゴム堰を下げて大量の雨水を直接海に放出しています。

・福島潟全景(北から南を望む)



 福島潟の生態系

 福島潟では、天然記念物のオオヒシクイをはじめとする220種類以上の野鳥が確認されており、それにより1年を通して野鳥観察を行う方が多く訪れています。

 また環境省の1級鳥類観測ステーションが日本で初めて設置され、受託事業により(財)山階鳥類研究所が毎年捕獲した鳥類に標識を付け放鳥するなど、調査も盛んに行われています。

 植物に関しても450種類以上が確認されており、そのうち国内における絶滅危惧種が13種類分布していることも明らかになっています。

 オニバスについては、福島潟が自生の北限となっており、昭和40年に姿を消し昭和63年に再発見された後は、保護活動が積極的に行われ、現在では毎年8月~9月頃に紫色のきれいな花を咲かせるまでに至っています。

 このように福島潟の生態系は、まさに自然の宝庫となっているのです。



 福島潟の見どころ・イベント

 福島潟では1年を通して様々な見どころやイベントがあります。


新芽呼ぶヨシ焼き(3月中旬頃)
 福島潟の樹林化・陸地化の防止や失火防止、水質浄化作用のあるヨシの生育などのため、毎年春先に「新芽呼ぶヨシ焼き」としてヨシ焼きを実施しています。

 戦前から実施されている伝統行事で、春の風物詩として地元に定着しています。

 平成25年度には新潟市民文化遺産にも認定されました。

 リンク → 新潟市民文化遺産の認定について(新潟市)
 

 ヨシ焼きの様子
 ヨシ焼きについての詳細はこちらから → イベント情報




・桜の花見(4月頃)
 植栽から40年を超え大木に成長した桜が、春になると全長1.2kmの福島潟正面堤防に咲き誇ります。

 福島潟正面堤防の桜並木




・福島潟クリーン作戦(4月頃)
 福島潟の環境美化活動として学童、企業ボランティアを含む約800人で福島潟周辺のゴミ拾いを行います。

 福島潟クリーン作戦の様子
 福島潟クリーン作戦の詳細はこちらから → イベント情報




・オニバスの開花(8月~9月頃)
 福島潟はオニバスの自生の北限として知られています。

 毎年8月~9月頃になると紫色の小さな花が咲きます。

 またオニバスの花は夜になると閉じてしまうので、ご覧になりたい方は早朝のオニバス池にお越しください。

 場所は下の地図から確認できます。





・福島潟自然文化祭(9月頃)
 福島潟の魅力が詰まった大規模なイベントです。

 福島潟の自然体験やオニバスを使った鍋など、ここでしか経験できない貴重な催し物が多数行われます。

 中でも、メインイベントでもある10,000本を超えるロウソクでオオヒシクイを表現する「雁迎灯(かんげいび)」は必見です。




・オオヒシクイや白鳥の飛来(10月~3月頃)
 天然記念物のオオヒシクイをはじめ白鳥などの渡り鳥が飛来します。

 福島潟は日本有数のオオヒシクイの飛来地であり、さらに福島潟のオオヒシクイの鳴き声は「日本の音風景百選」に選ばれています。





 福島潟に関係する施設・団体のリンク

水の公園 福島潟
 自然や施設、イベントなど福島潟に関係する様々な情報を見ることができるホームページです。

NPO法人 ねっとわーく福島潟
 福島潟の魅力や自然を後世に残すため、研究やイベントなどの活動を行っているNPO法人です。

公益財団法人 山階鳥類研究所
 福島潟などで野鳥の調査や研究を行っている法人です。



 福島潟が選ばれた日本の100選等の一覧

かおり風景100選-「福島潟の草いきれ」(環境省)(外部リンク)
・日本の音風景100選-「福島潟のヒシクイ」(環境省)
日本の重要湿地500-「福島潟」(環境省)(外部リンク)
にいがた農業水利施設百選-「オオヒシクイの越冬地福島潟を守る排水施設」(新潟県)(外部リンク)
21世紀に残したい日本の自然100選-「福島潟」(公益財団法人森林文化協会・朝日新聞社)(外部リンク)
・にいがた景勝100選-「潟口橋から見た福島潟」(新潟日報社)
・遊歩百選-「福島潟」(読売新聞社)




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